関西出張から戻ると、一冊の本が届いていた。
巻頭には、二〇一七年七月の日付。あ、本当に同じだ、と思う。
「わたしも同じ時期から日記を書きはじめたんです」と、その人は言っていた。わたしの最初の日記本も二〇一七年七月にはじまる。
彼女の日記は静かだがとてもおもしろい。その人のお母さんの話、身体の話、日々つくることをめぐる話に引き寄せられる。
あっという間に読み終えてしまった。贈り物のような出会いだと思う。
その人からのお手紙にも同じようなことが書いてあり、とても嬉しい。
わたしより九歳年上のその人と、大事な友人になれる予感がする。