大きな坂を下って登り、なだらかな坂をこれまた登る。
電動アシスト自転車にしてよかったなぁとしみじみ思いながら、Iさん達のスタジオへ。
家だと集中できなそうなので、空いているらしいスタジオを間借りすることにした。
追い込み中の製作物があるようで、工具や素材が雑然としていて、3Dプリンターもフル稼働。
この雑然さが妙に落ち着く。
そのまま溜まった宿題を一つずつクリアしていたら、Iさんと息子のPくん(四歳)がやってきた。
Pくんが捕まえたらしいバッタやカナブンを続々披露されるが、部屋で見る虫が苦手でちょっと慄いてしまう。ごめんよ。
外で見るより室内で見るほうが不気味なのはなぜだろうなぁ。
ここのところどうもモヤモヤしていることがあって、友人にチャットで話したら少し整理がついた。
耳障りのいいことを打ち出しながら、社会的な活動やコンセプトに関わりながら、当人の振る舞いがそこからズレていく違和感。
年長の人たちのそういった振る舞いに、たびたび出くわすことがあって、毎回いやな気持になる。同時に、自分も含めて誰も何も言わない(言えない)ことにも腹が立つ。
言ってることとやってることが違うのは、気持ちがよくない。
そこまで言葉にしてみて気づくのは、わたしの憤りの真ん中にあるのは、道徳心や正義感ではなくて、文脈に対する真っ当さみたいなこだわりであるということ。なるほど。