靄のかかった小ぶりな山と、タンカーが浮かぶ穏やかな海にサンドイッチされている。
そんな景色の中で、今日まで三日間「合宿」をしてきた。
大家さん先生からは「研修、がんばってね!」と初日にメッセージが届いた。販売職だった先生にとっては合宿といえば研修らしい。
現地の浜辺では学生集団をよく見かけた。ぎっしりと並ぶ水着姿は、小学生。無言でゴミ拾いをする屈強な集団は、大学生。臨海学校にスポーツ合宿。確かにどちらも合宿だなぁと思う。
じゃあ、わたし達は何をしていたかというと、執筆のための缶詰合宿だ。
海と山に挟まれた眺めのいい宿で、執筆担当四人と編集担当二人、一気に六十本近くの記事を整文する作業をしていた。
普通はまずしないつくりかただけど、扱うテーマと全体納期と必要な専門性が独特な企画で、もはやこれしかなかったのだ。
しかも短期間で仕上げるためには、その手前の準備が重要で、ある意味ではこの合宿に向け、半年ぐらいかけて仕込み作業をし続けてきた。
おかげでスムーズに完了。こんなに上手くいったのは、メンバーが良かったおかげ。報われるって嬉しいなぁとみんなで讃えあった。
大変だったけど、楽しい三日間だった。正攻法よりこういうトリッキーなつくりかたの方が自分に向いてると思うけど、なかなか珍しいケースだろうなぁ。
帰宅してから倒れた。
楽しかったとしてもみんなでひとつのことをやるは、なかなかエネルギーがいる。こういうときはひたすら寝るしかない。
それにしてもいい眺めだった、生活と海と山が同居していて。またいつか行きたい町。