2022年 7月5日(火)

納品書

「納品書」を初めてつくった。

即売会以外で物販をしたことがなくて、わからないことだらけ。そういえば今まで勤めてきた先も、多くは物のやり取りがない仕事ばかり。

昨晩、詳しそうな仕事仲間に「納品合計額って上代? 下代?」ということから聞いてみた。ちなみに上代下代という言葉を覚えたのもつい最近である。

七掛取引に合わせて売価を設定しながら頭が痛くなる。こんな高くて大丈夫だろうか……ちゃんと販売することを考えてなさすぎだったのだなぁと反省。原価も高すぎる。






納品書、袋詰めした書籍、見本の三冊。太陽に焦がされながら、商品の塊を抱えて千葉市美術館に向かう。そもそも納品が自転車で手持ち搬入という時点で間抜けだ。

店長さんには事前に連絡していたのだけど、なぜか一階のミュージアムショップは開いてない。あれあれと思って十階の学芸員室に寄り、広報担当の学芸員さんに展覧会チラシや招待券を分けてもらいながら様子を聞く。

「いや、大丈夫なはず! 誰かいるはず!」と励まされて再び一階へ。美術館受付の人がショップに通してくれて、無事納品できた。店長さんとも連絡がついて問題なし。受付の人も優しい。よかったよかった。

なんだか柔らかい不思議な美術館だよなぁと思う。うろうろする間に、知っている人何人かと挨拶したり仕事の話をしたりして過ごす。越してきて二年で随分身近な場所になった。






展覧会は今月十六日から。いろいろ悩んだ末に展示そのものはその道のプロにお任せすることになったので、「きぐう編集室」の日記コーナーがどんな最終形になるかは当の本人もよくわからない。 思えばきぐうの日記は、それを題材にいろいろな人に編集されてきた。住宅総研の論考に、映像作品に、イベントに、福祉の研究会トピックに。編集物をつくる活動が編集されていくなんて、地味な上に変わった活動だなぁと思う。今度はどうなるだろう。不安よりは楽しみが優ってきた。

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