どうにも身体がだるい。
お腹に手を当てると違和感がある。腰から下が鬱血している感じ。腹部が腫れていて鈍痛が続いている。脈打つごとにかすかな痛みが背中の方まで響く。
二、三年に一回くる、持病の大波かもしれない。
部屋で横になりながら今週のカレンダーを確認する。今日しかない、今ならまだ歩ける。いつもはまず寝込むけど、今日は頑張ってかかりつけ医院に向かうことにした。もうこの時点で百点をあげたい。
院長先生はいつも以上にラフで、検査と診断が同時に進むというか、ふつうの病院だと分けるような手順を遠慮なく横断していく。
エコーの結果は問題なかった。いつも酷くなってから通院するので、だいたいどこかの臓器が腫れていたり出血を起こしていたりする。今回、症状はたしかにあるけど、画に出るほどは酷くなる前だねと、言われてほっとする。今日は抗生物質の点滴も皮下注射もせずにすんだ。
病院が遠いので薬の手配の相談をすると、柔軟に応じてくれた。帰り道も内臓は痛んでいるけど、気持ちはだいぶ楽である。ひどくなりませんようにと念じながら帰る。
不具合が起こると、身体のことを思い出す。そうやってなんとか付き合っているのでアラートが鳴るのも悪くないなぁと思う。