猫とスマホと原稿を見ていると一日が終わる。
というとめちゃくちゃ働いていそうだけど、基本の体力が落ちすぎていて、そんなことはまったくない。
疲れると猫を見ている。掃除洗濯もせずに猫を見ている。肉球の匂いを嗅いだり、上下する小さな身体のあたたかさを確かめたりして、気づくと時間が溶けている。そしてまめが起きたらまめの言いなりに動く。猫比率高め。
毎日がそんな風なので、まめも見られたりかまわれたりすることが当然になり、わたしが別のものに集中しているだけで大騒ぎ。仕事に割り入ってくるのも、早朝から起こされて睡眠不足なのも、元を辿ればわたしの責任である。
わたしの依存がまめの依存を呼んでいる……とひやりとするものの、他の家の動物事情を聞くとどこもそれなりに大変そう。その上でみんなちょっと誇らしげなのが面白い。そんなもんなのかな、生活とは。動物とは。