2022年 9月26日(月)

厄災は透明に

地下鉄から地上に出る階段でちょっとした行列。

見上げると色とりどりの服を着た女性達がなにやら盛り上がっている。英語でも日本語でもない言葉。スペイン語? イタリア語? わからないけど異国の音が賑やかに響く。

秋の銀座は各国のゲストで溢れて賑やかだった。みんな立ち止まってはスマホで街を撮影していた。

久しぶりに見る景色だなぁと思う。入国緩和をようやく体感した。

パンデミックはいろいろな物事を劇的に変え、わたしの私生活や仕事も一変させたくせに、収束することなく透明になる気らしい。なんたる厄災。

それでも人の出入りが多い国の方が好きだなぁと思う。少しホッとする。






今日は、親しい仕事仲間と打ち合わせしていて「それは君の『強所』ということだね」と言われたのが面白かった。

長所ではなく強所。ときに良いことを引き寄せ、ときに毒となるような特徴。

たとえば、わたしは「自分の意見がない」ということで悩んだり、人と比較して落ち込んだことがない。子どもの頃から意志も意見もはっきりしていた。

そこが「強所」なのではないかというのだ。つまり、そのことで思い悩む人に想像がつかない、共感が至らない。無邪気に暴力的に振る舞ってしまうことがあるかもしれない、ということ。

最近の気になっていたことだけれど、名前がついてはっとした。過去の振る舞いを反省しつつも、靄が晴れた気分。爽快だ。名付けはすごい。

そんな話を肴にして銀座の夜はまた他の仲間と話し込む。連休明けらしい夜。体力持つかな。

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