最強クラスだという、台風が迫っている。
昔に比べて自然災害の事前警戒のアナウンスはしっかりされるようになったし、交通機関やコンビニが計画休業するのも当たり前になった。
結果的になんともなくとも事前に避難することや、予報に合わせて仕事を調整することがよいことと受け止められるようになった。
見逃しがちだけれど、手痛い経験から少しずつ正されてく物事もあるのだ。大事だなぁと思う。
関東への到達はまだ先だし、厳しいのは九州の方だというけれど、この連休は大きな予定も仕事もないので、まめと引きこもることにした。
それにしても最強クラスって、少年漫画みたいな表現だ。ドラゴンボールの法則的には最強は最強ではなく、シーズンごとにその上が現れるんだけども。
ということで、買い出しをたっぷりして、ちょこちょこツマミをこしらえながら、ビールを飲んで過ごす怠惰な週末。
いつもの自分なら手を伸ばさないような映画と漫画と小説を味わってみたりもする。はっとすることが多い。人のおすすめは大事だし、趣味の外側のものも大事だ。
隣にはまめがいて、動画や本には無関心だけど、雨の音を一緒に聞いたり、お腹が空いたら二人で台所に籠ったりする。「ごはんにしよう」は分かるようだ。
まめを迎えるとき、先輩に「猫といっぱい話すといいよ」と言われた。
「え、猫と話すんですか? 日常的に? 先輩も?」と、あの頃は素直にびっくりしたけれど、気づけば毎日まめと話している。
雨と雷の音を浴びながら、今日もまめは何かしら懸命に訴えていて、わたしも頑張って返事をしたり話題を振ってみたりする。
きっとほとんど噛み合っていないけれど、たぶんそれでよいのだ。それが猫との暮らしなのだと思う、たぶん。今日は「このうるさい雨、止めなさいよ」と言われた気がした。