2022年 6月30日(木)

もうだめだ

「もうだめだと思う」と夜につぶやき、朝につぶやく。聞いているのは猫と亀だけ。疲れている。すごく疲れている。

休むことも考えるが、結局は寝る前に成田エクスプレスのチケットを買い、パソコンをバッグに詰め、翌朝の出発に備えてしまう。

そしてなんだかんだ朝一番で自転車を引っ張り出していると、大家さん先生が窓から顔を出して「早いわね!」と声をかけてくれる。

「今日は横浜です」「わお」「行ってきます」「行ってらっしゃい」のラリーで少し元気が出る。






七月末ぐらいまで、気を失いそうに忙しい。

この忙しさが自分の能力の低さや、読みの甘さに起因してると思うとひたすら悲しい。でも本当のことなのだ。最近ほとほと理解しつつあるのは、わたしはそんなに仕事が得意ではないということだ。

得意だと思ってたから好きだったんだけど、そうでもないことに気づいたら魔法が解けたような心持ちである。

できなくはないけれどベストではない。ベターですらないかもしれない。

体力と気力が尽きつつあるなかで、明日生き延びる以上のことが考えられない。楽しいことも発見もあるのだけど、受け止め抱えておく余力が足りない。






いやいやどうしたどうした大丈夫かい、と、別のわたしがフォローしはじめ、とりあえずこれ飲んでおきなとユンケル黄帝液を駅のキオスクで渡す。皇帝液ってとんでもない名前だなとぶつぶつ言いながらこちらのわたしが喉に流す。

昨晩疲れすぎて手を抜きかけたメルマガ原稿を車中で見直し、やっぱりこれじゃダメだといつものコーナーを追加した。途端に文面と企画がぴりっと引き締まり、いい塩梅になる。

あ、よかった、と思う。仲間からもそれがよいとコメントが返ってくる。

ここで手を抜いたら、魂を落とし物するところだったなぁと気づく。皇帝液よ、ありがとう。あぶなかった。

その後たどりついた先で観た、鬼頭健吾さんのインスタレーションは圧巻だった。

世界は仕事でできている。どんなに小さくてもその一枠にいる安心感と、それにあぐらをかき考えなしで生きてきた自分への不信感と、単純に超疲れてるという現実が背中に背負ったタンクローリーの内部でこねこねこねこねこねされている。

重い。はやくどこかの現場に流したい。休みたい。不義理の山を乗り越えたい。

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