シエスタ導入を提案したい。
陽が高いうちに働いてはダメだ。動いてはダメだ。どこかの公約に入ってないだろうか。
今となっては不思議な選択だけど、十年前の新婚旅行で向かった先はカンボジアだった。行ってから知ったのは、カンボジアはシエスタがある国だということ。
毎日ガイドしてくれたRさんはシエスタの時間になるとわたし達を置いて家に帰る。きっかり三時間休む。
ホテルに置いてかれた日本人客はやることもなく毎日ぼーっとしていた。最終日、チェックアウト後にシエスタだからと置いていかれた驚きも忘れられない。
一度、シエスタタイムにまちに出てみたけれどすぐに後悔し理解した。あまりに暑すぎる。どこもかしこも休みになる。休むべき時間なのだ。
もともとフランス領だったカンボジアのホテルはその時期、ヨーロッパから来たと思わしきシニア層で埋まっていた。
みんな休んでる、たぶん。わたし達だけが何かせねばと焦っていた。
日陰の少ない南国で、シエスタは理にかなってるなぁと当時は思ったものだけれど、今の日本も導入しどきだと思う。
うう暑い暑いとうめきながら、今日も都内に向かう。カンボジアのRさんは元気だろうか。休みをしっかりとる人こそ、幸せであって欲しい。