オンライン会議の時間が九十分を越えると、まめがデスクに登って仕事を妨害する「猫アラート」が発令される。パソコンではなく猫を構うべきという警告である。
今日はそんな猫アラートが三回鳴って、まめがデスクの上のものをどんどん落としていった。コースターも鰻のぬいぐるみも木彫りのアリクイも落とされた。
それでも仕事は終わらない。終わらないけど発見もあって。人とやれば進むということだった。いやそれは当たり前なんだけど、分業というより、共にその場で同じものを相手に手を動かす感じで。
Jさんとオンラインで話し合いながら、制作物スケジュールのガントチャートをつくったり、記事編集をやってみた。すごく速い。あーだこーだ言いながらどんどん進む。
この方法がベストならば、そもそもわたしは一人で働かないほうがいいのではとか、この関係の感じって前々職のボスとわたしの感じに似てるけど大丈夫かなとか、二人で一つのことするなんて非効率の極みなんだろうか、でもめっちゃやりやすいななど、いろいろなことが頭をよぎる。
夜には考えすぎて何かが壊れ、この一年半苦しんできたことを別の仕事仲間に自白する。
何が怖くて、何が苦手だったか。わたしのほうが年齢も立場も上なので我慢しないとと思っていたけれど、もう難しかった。なんだかいろいろ決壊した日。快方に向かいますように。