遅刻したくなかったので前夜に成田エクスプレスを予約した。
ところが今朝、エクスプレスが大幅遅れで遅刻確定。悲しい。諦めて在来線に乗ったら、結局のところ遅れてきたエクスプレスとほとんど変わらないらしくてそれも悲しい。
日記本の制作作業が大詰めを迎え、週末の時間を費やしている。毎度のことながら、執筆・編集・校正・修正・印刷入稿まで一人で担当するというのはなかなか大変だ。
百六十ページに渡る日記を三回、四回と読み返す。読めば読むほど「よくわからない」「くどい」「おもしろくない」「話が長い」などときつめのツッコミを自分で自分に入れてしまう。
そうやって微修正を重ねていった原稿は、仕上がる頃には生の日記とは言えない、日記風の何かになる。
日記本づくりは、本来脈略なんかない人生の出来事に筋をつけていく野暮な行為でもある。一体何をしてるんだろうなと毎回思う。でも、それが面白いところなのかもしれない。ままならない毎日を“ままなる”もののように扱い、自分に錯覚させて癒すような、倒錯的な遊びとして。
昨日はそんな作業の中、Iさん家の兄一家がふらりと遊びにきた。四歳のお子さんが猫を見たいとのことで、「今日行っていい?」とのこと。息抜きしたかったのでちょうどよかった。
パジャマから着替え、猫毛を掃いて待つ。当のまめは、小さくて元気な人間は珍しくて怖かったらしくびびっていたけど、ゆっくり仲良くなるといいなと思う。
夜はそのままIさん達とピザを食べに行き、満腹になってふたたび原稿の積み上がった家に帰った。