エイヤと新幹線に乗って浜松へ。滞在時間三時間の弾丸訪問。
どうしても見てみたかった「オン・ライン・クロスロード二〇二二」は、二十年以上も空き地であるという、一四〇〇坪のだだっ広い砂利地が舞台の野外企画。
その場所のごちゃ混ぜのお祭り騒ぎがとても楽しい。そして落ち着く。公園とか広場とか呼ばずに通り過ぎることができる「ロード」であることが素晴らしい。
浜松の会いたい人たちと一瞬交差しては別れていく。そういうさらっとした時間も嬉しくて、短時間でもお腹がいっぱいに。
行ってみてよかった。
浜松に向かう前は稲毛の保険代理店で、損保関係の変更手続きをしていた。
祖父母の遺した家の管理を、本格的に弟に引き継ぐ算段をつけている。
あの家から始まった千葉暮らしは、五年目でまた変化がありそう。弟の暮らしにもいろいろあるようだ。
さらに遡って昨晩は、M氏が土鍋と日本酒を持って我が家に遊びにきた。
ちゃんとお粥で目止めしてきてくれたという新品の土鍋で水炊きをつくり、お酒を開けながらだらだらと話す。
相変わらず先の予定は千葉にまつわるものばかりで、わたし達は千葉から出られないまじないでもかかっているのかもしれない。そしてそのうち一緒に暮らそうという話をした。
東京から千葉に移ったことも、この家に越してきたことも、大家さん先生と出会ったことも、すべてが伏線のよう。いいことが続いているので、何かよくないことがあるんではないかと不安な気持ちすら湧いてくる。