「梅雨明けてよかったですね」という一言が、挨拶のようにあちこちで交わされた数日間。鹿児島の海を見て、山を見て、日を浴びて帰ってきた。
灼熱の空の下では、難しいことは考えていられない。
できるのは身体をなんとか立たせて、ぼーっと目と耳を開いておくことぐらい。
おかげですごいなぁとかおいしいなぁとか怖いなぁとか、間の抜けた感想ばかり口を突く。年若い仲間にいろいろ頼りすぎたかもと思うけど、まぁ、頼れることはいいことだ。
「あの反射板みたいに、誰かの光で輝きたい」
道中、疲れすぎてしょうもない一言がこぼれた。
しょうもない。でも本当に反射板ってよくできているのだ。自家発光が向かないというか、そこまでの体力も動力もない自分はそんなこと考えてたんだなと寝る前になって思い出して笑った。
小狡い。そういうところ、ある。でも嫌いじゃない。
昨日の深夜、バスを乗り継ぎ、飛行機に乗り、再び高速バスで千葉に戻った。
乗り物酔いはひどいし、暑さに負けて疲れているしでもう何できないししたくない。
が、倒れ込むわたしの傍には猫と亀が寄ってきて、そんなこと言ってられないのだと思い直す。頑張らねばと、シャワーを浴びて早起きに備える。